新しい家族の一員として、犬を飼いたいと思う方も多いのではないでしょうか。
飼い主に愛と安らぎを与えてくれる犬との暮らしは、とても幸せなものです。
しかし、犬を飼うには、心構えやグッズを揃えるなど、さまざまな準備が必要です。
その中でも特に気になるのが、犬との生活にかかる費用です。
ここでは、犬を飼うために必要な費用について解説します。
また、各費用の詳細についても解説しています。
1年間にかけた費用
環境省が2015年に調査した1年間に犬にかけた費用は一頭あたり「359,151円」でした。
※回答数は1,833件でした。
その際の犬の平均年齢は5.1歳なので、単純に計算すると、生涯にかかる費用は「1,831,670円」になります。
他に犬を購入する場合は購入費、畜犬登録(3,000円)、ハウス、サークル(ケージ)やクレートなどの購入など、初期にかかる費用を考えると、犬の生涯にかかる費用は、およそ200万円以上になります。
病気やケガの治療費 | 80,912円 |
フード・おやつ | 47,983円 |
しつけ・トレーニング料 | 40,614円 |
シャンプー・カット・トリミング料 | 42,740円 |
ペット保険料 | 38,052円 |
ワクチン・健康診断等の予防費 | 28,311円 |
ペットホテル・ペットシッター | 27,139円 |
日用品 | 19,716円 |
洋服 | 13,603円 |
ドッグランなど遊べる施設 | 7,407円 |
首輪・リード | 7,061円 |
防災用品 | 5,613円 |
合計(円) | 359,151円 |
犬の購入価格
犬を飼う人々の数は年々増加しています。
犬は人間と親密な関係を築くことができるため、ペットとしての需要が高まっているのです。
犬の種類によって価格帯は異なりますが、大まかな相場としては品種によらず10万円以上~30万円程度が多いです。
ただし、特別な品種だったり高齢だったりする場合はさらに高額になるケースもあります。
また、犬を購入する先によっても価格が変わってきます。
犬を購入する方法は大きく分けて3つです。
ブリーダーから直接購入
1つ目はブリーダーから直接買う方法です。
ブリーダーは品質を追求し、丁寧に育成することが多く、健康面や性格面で優れているケースが多いです。
そのため、値段も一般的に高額になります。中には数百万円以上する高級犬種も存在しています。
ペットショップで購入
2つ目はペットショップでの購入です。
ペットショップでは比較的安価な値段で犬を買うことができますが、その代わり衛生面や健康面で不安要素があるかもしれません。
また、生産量も多く市場に流通していることから、遺伝的な問題や病気が見つかることも少なくありません。
このため、安い値段にはリスクが伴うということを知っておく必要があります。
里親制度で購入
3つ目は里親制度での犬の購入です。
里親制度では、トラブルや飼育放棄された犬を引き受け、新しい飼い主を探す活動をすることで殺処分数の減少や愛護活動を展開しています。
多くの団体が活動しており、費用はほとんどかからず手軽に犬を迎えることができます。
飼育用品の費用
犬種によって、犬の面倒を見るために必要な用品が多少変わりますが、首輪やリード、ベッド、クレート、おもちゃといった飼育用品が必要になります。
これらの用品を購入する費用は、数百円から数千円程度になります。
エサ代
愛犬の餌代はすぐにかさみます。
高品質のフードやおやつを買うと高額になり、また定期的に買い物に行く必要があります。
フードをまとめ買いするのであれば、節約になることもありますが、大量の餌を確保する場所も必要になります。
獣医師の費用
獣医師費用は、積み重なるとかなり高額になることがあります。
品種や健康状態にもよりますが、獣医師費用は数万円から数十万円かかることもあります。
ペットの健康のために、また、高価な健康問題を未然に防ぐためにも、定期的な検診をお勧めします。
また、ペット保険の加入なども検討し、最適な方法を探しましょう。
トリミングとグルーミング費用
犬種や被毛の種類によっては、定期的なトリミングやグルーミングが必要な犬もいます。
特に大型犬の場合は、かなりの出費になることもあります。
信頼のおける、リーズナブルな価格のお店を探すことをおすすめします。
その他の費用
ペット保険、散歩代、シッター代、ホテル代、しつけ教室代など、犬を飼う上で必要な費用があります。
愛犬のために予算を組む際には、これらの費用を考慮することが重要です。